インプラント治療の特徴①
2023/08/04歯が欠損している部位に対する治療法として大きく分けて、義歯、ブリッジ(冠橋義歯)、インプラントの3通りの方法があります。(歯の移植や矯正などを組み合わせた特殊も方法もあります)
歯を失ってしまった場合、インプラント治療を選択することで、残存歯、特に欠損部隣在歯を保護することができるため、ブリッジや入れ歯といった他の治療と比べても、メインテナンスで良好な状態を維持できれば、長期的にはメリットが多い治療法とされています。
今回のコラムでは、インプラント治療とはどういったものか、特徴と治療に向いているケースについて簡潔に説明します。
~インプラント治療とは~
インプラント治療とは、歯を喪失してしまった部分に人工歯根(インプラント体)を埋入して、そこに、上部構造(人工歯の部分)をアバットメントで固定する治療のことです。
一昔以前は、歯を失ってしまった時は、義歯やブリッジが主流でしたが、周りの健康な歯を削ったり、バネを掛けるため、周りの歯に負担をかけなければならないとう短所がありました。
インプラント治療はブリッジや入れ歯と違い、1本ずつ独立した歯を埋め込むので、ブリッジのように前後の歯を削ったり、義歯のようにバネを掛けたり、レスト(バネを引っ掛けるための窪み)をつけることがないので、健康な歯に負担が直接かかりません。
つまり残っている歯を守り、欠損がドミノ式に拡大するのを防ぐことができます。
また、ブリッジや入れ歯は失った歯の機能をある程度補うことは可能ですが、失った歯根の機能を補うことはできません。一方で、インプラント治療は人工の歯根を顎の骨に直接埋め込むので、歯根の機能もかなりの程度回復させることができます。そのため、ブリッジや入れ歯よりも元の歯に近い感覚で咬み合わせることができます。
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