~最先端の歯科材料~ジルコニア

2023/06/09

歯科用ジルコニアは酸化ジルコニウム(ZrO2)にセリア(CeO2)、イットリウム(Y2O3)などを固溶させたもの、アルミナ(Al2O3)を粒子を分散させて作られた材料です。ジルコニアは人工ダイヤモンドやセラミックス製包丁などにも用いられています。

ガラスセラミックス(約400Mpa)と比べ、約3倍(約1,200Mpa)もの曲げ強度があります。
国内では2005年に承認が取れて以来、その需要が高まってきている注目トレンドの材料です。

強度があるため複数に及ぶ長いブリッジ、(ロングスパンブリッジ)も適応できます。ジルコニアには応力誘起相転移という性質があり、正方晶の状態で応力負荷がかかると短斜晶に結晶構造が相転移
して、その際に約4%の体積膨張が起こり、圧縮応力が生じ亀裂の進展が抑制されます。つまり、ジルコニア自体がクラックを自ら治癒させてしまうのです。まるで生命体のようです。

生体親和性もよく金属アレルギーの患者様に用いることができます。酸性、アルカリ性、冷たい、熱い、飲食物などにさらされるの口腔内の過酷な環境化でも腐食することなく、変色して黒くなることがありません。
ガラスセラミックと比べて透明性はやや低いものの、光の透過性が高いため天然歯に近い審美性を兼ね備えています。


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