総入れ歯と部分入れ歯について
2023/11/28総入れ歯は総義歯、コンプリートデンチャート呼ばれ、全ての歯がない場合に使用される入れ歯です。(根面板や磁性アタッチメント、インプラントオーバーデンチャーとして組み合わせて使用することもあります)
部分入れ歯は、部分床義歯、パーシャルデンチャーなどと呼ばれている、歯が1本でも残存している場合に使用する義歯です。
総入れ歯にはバネをかける歯がなく、その吸着力や安定性を義歯の大きさや形、周囲の口腔組織(舌、頬粘膜、口唇)の運動と調和しているかなどの要素に依存しています。
しかし,どれだけぴったりと合わせても、経年的に顎堤は吸収していくため、入れ歯と粘膜の間に隙間ができてしまいます。
また、顎堤粘膜は力がかかると沈み込み、力が開放されると元の位置に戻る性質があるため(被圧変位)、水の上にぷかぷかと浮いている浮き輪のように不安定になりやすいです。不適合な入れ歯を使いつづけると、顎堤がフラビーガムと呼ばれるコンニャク状の顎堤になってしまうことがあります。
わずかな変化はご本人様も気づかないことも多いため、歯科医院に定期的なチェックと調整が必要です。
部分入れ歯は、残っている歯にクラスプと呼ばれるバネをかかるように設計するもので、色々な設計のバリエーションがあります。
部分入れ歯の安定は主に残っている歯の数とその状態で決まってきます。
一般的には残っている歯の数が多いほど、安定しやすいです。
また、歯周病が進行しておらず、動揺がなく、しっかりと植立している歯の方が適合性や維持力、支持力、把持力が高まり、安定した義歯となります。ただし、残存歯への負担は免れません(この点においては、インプラントに優位性があります)
部分入れ歯の場合、残存歯周囲に歯垢が停滞しやすいので、毎日の歯磨きも念入りに行う必要があります。
当院では、金属床義歯、ノンクラスプデンチャー、インプラント、アライナー矯正(マウスピース矯正、インビザライン)、ホワイトニング、各種セラミック治療、予防歯科に関するご相談を承っております。
詳しくは担当医もしくはスタッフまでお気軽にご相談ください。
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