歯の根の治療

2025/05/12

虫歯は予防できる病気であることは以前のコラムで記したが、不幸にも虫歯が進行してしまった場合は歯の神経を取る根っこの治療(根管治療)が必要となるケースもある。
歯の根っこの治療の目的は、虫歯菌に侵されてしまった根っこの中の感染した神経を取り除く事である。初回時は麻酔を効かせ、痛みをなくした状態で根っこの入り口を広げ、治療器具を根っこの管に差し込んで神経を取り除く。そして、毎回、治療の最後に消毒の薬剤を根っこの中に置いて仮蓋をつける。根っこの治療は回数のかかる治療である。歯の神経は1本の棒ではなく、木のように太い幹がありそこから細かい枝葉が伸びている。その枝葉を取り除くのに時間と回数がかかる。根っこの数も虫歯になりやすい奥歯では1個ではなく3個あるのが通常で、数が多ければそれだけ時間がかかる。
根っこの治療で大切なのは、1~2週間に1度の通院を継続することである。痛みが引くと途中で治療を止める方がいるが、間があくと再び虫歯菌が根っこの中に侵入して悪さをする。治療が完遂できれば歯を抜かないで差し歯にすることが可能である。

根っこの治療について概要を記したが、根っこの治療も予防が可能である。虫歯は、なり始めは痛みのない病気である。痛みがない時から定期的に歯医者に通って予防していくことが大切。

1~3か月に一度は歯医者で検診とクリーニングを受けましょう。

  • 通いやすい歯医者
  • 親しみやすい歯医者
  • 通いたくなる歯医者